小学校三年生までは子どもは抱いて育てなさい。
抱かれることで、子どもは、人を愛すること、愛されることを知るのです。
四年生になったら、何でも一人でやらせなさい。
この年になると、抱こうとしてもいやがるでしょう。
最近の事件を見ていると、あの若者たちは子どものころ、抱いて育ててもらえなかったんだなと思います。

吉岡たすく
教育評論家　児童文化研究科

人に愛されているということは、喜びにつながる。
小さい時は思い切り甘えたい。
その甘えをやさしく受けとめ、満たしてくれるのは父や母である。
わが子の育ちをあるがままに受容し、幼い彼らの当然の欲求を満たしながら、
時には善と悪をきちんと教えて育てていきたいものである。
愛を欲している時には十分に応えてやり、やがて自立に向かって歩みだした時に、
口に出さず、見守ってやれる父や母でありたいものだ。